昔話『羅生門の鬼』のあらすじ・内容解説・感想|おすすめ絵本
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 羅城門らしょうもんは、平安京へいあんきょうの中央ちゅうおうを南北なんぼくに走はしる朱雀すざく大路おおじの南みなみの端はしに位置いちし、京きょうの都みやこの入いり口ぐちを示しめした平安京へいあんきょうの正門せいもんです。その羅城門らしょうもんに巣食すくうとされる伝説でんせつの鬼おにが『羅生門らしょうもんの鬼おに』です。

 今回こんかいは、『羅生門らしょうもんの鬼おに』のあらすじと内容ないよう解説かいせつ、感想かんそう、おすすめ絵本えほんなどをご紹介しょうかいします!

概要

鬼のうで  赤羽末吉 偕成社 絵本 羅生門 鬼 腕 鬼退治 渡辺綱 丹波国 大江山 酒呑童子 源頼光 頼光四天王 御伽草子 太平記 平安へいあん時代じだい、京きょうの都みやこ(現在げんざいの京都府きょうとふ)では、「夜よな夜よな鬼おにが出でて人ひとを喰くらう」と人々ひとびとから恐おそれられた場所ばしょがありました。

 そんな奇怪きかいなお話はなしが伝つたわる場所ばしょが平安京へいあんきょうの正門せいもんの羅城門らしょうもんです。

 その羅城門らしょうもんに伝つたわるお話はなしの中なかで最もっとも有名ゆうめいなものが、「大江山おおえやまの鬼おに退治たいじ」で名なを馳はせた源頼光みなもとのよりみつが率ひきいた家臣かしんで頼光らいこう四天王してんのうのひとりである渡辺綱わたなべのつなの『羅生門らしょうもんの鬼おに』です。

 『羅生門らしょうもんの鬼おに』は『羅生門らしょうもんの鬼女きじょ退治たいじ』とも呼よばれ、室町むろまち時代じだいの謡曲ようきょく『羅生門らしょうもん』などが、伝説でんせつの逸話いつわをさらに臨場感りんじょうかんあふれる物語ものがたりとして伝つたえています。

 芥川龍之介あくたがわりゅうのすけの名作めいさく『羅生門らしょうもん』は、『羅生門らしょうもんの鬼おに』から着想ちゃくそうを得えて創作そうさくされたといわれています。

 また、摂津国せっつのくに(現在の大阪府おおさかふ北中部ほくちゅうぶの大半たいはんと兵庫県ひょうごけん南東部なんとうぶ)には、渡辺綱わたなべのつなに京きょうの都みやこの一条いちじょう戻橋もどりばしで腕うでを斬きり落おとされた茨木童子いばらきどうじという鬼おにの伝説でんせつが伝わります。

 渡辺綱わたなべのつなと戦たたかったということから、本来ほんらいは別々べつべつの鬼おにであった『羅生門らしょうもんの鬼おに』と茨木童子いばらきどうじが同一視どういつしされ語かたり継つがれています。

 それから、「羅生門らしょうもん」という表記ひょうきは、「羅城門らしょうもん」が転訛てんかした呼称こしょうに対たいする当あて字じです。

 絵本えほん『鬼おにのうで』は、偕成社かいせいしゃから出版しゅっぱんされています。余白よはくをたっぷり使つかい描えがかれた絵えが、不思議ふしぎな緊張感きんちょうかんを持もち強つよく印象いんしょうに残のこります。赤羽末吉あかばすえきちさんが、長年ながねんにわたって想そうを温あたため、魂たましいを込こめて創作そうさくした、絵えにも文ぶんにも力ちからみなぎる素晴すばらしい一冊いっさつです。

 『京都きょうとの民話みんわ ([新版しんぱん]日本にっぽんの民話みんわ 41)』は、未來社みらいしゃから出版しゅっぱんされています。平安へいあん時代じだいの朝廷ちょうていから明治めいじまで政治せいじと文化ぶんかの中心ちゅうしん地ちとしての歴史れきしをもつ古都こと・京都市きょうとしと、ひなびた山城やましろ・丹波たんば・丹後たんごの諸しょ地方ちほうのみやびかさと、ひなと呼よばれる都みやこから離はなれた田舎いなかの同宿どうしゅくする「羅生門らしょうもんの鬼おに」などの民話みんわ56篇ぺんとわらべうたが収録しゅうろくされています。

 オンデマンド版ばん『大阪府おおさかふの民話みんわ (県別けんべつふるさとの民話みんわ)』は、偕成社かいせいしゃから出版しゅっぱんされています。川かわと海うみにめぐまれ、商都しょうととして古ふるくから栄さかえてきた“水みずの都みやこ”と呼よばれる大阪おおさかに残のこる、浪花なにわっ子この心意気こころいきを示しめす「茨木童子いばらきどうじ」をはじめとした伝説でんせつや昔話むかしばなしなど56篇ぺんが収録しゅうろくされています。

 芥川龍之介あくたがわりゅうのすけの『羅生門らしょうもん』は、筑摩書房ちくましょぼうより出版しゅっぱんされている『芥川龍之介あくたがわりゅうのすけ全集ぜんしゅう 1 (ちくま文庫ぶんこ)』に収録しゅうろくされています。生いきるための悪あくという人間にんげんの利己りこ主義しゅぎを克明こくめいに描えがき出だした短篇たんぺんです。

あらすじ

 むかしむかし、今いまから千せん年ねん以上いじょうも昔むかし。
 京きょうの都みやこに酒呑童子しゅてんどうじという、恐おそろしい鬼おにがおりました。

 大江山おおえやまという山やまに立たてこもり、都みやこへ現あらわれては、さんざん悪わるいことを重かさねた鬼でしたが、この酒呑童子しゅてんどうじを征伐せいばつしたのが、あの有名ゆうめいな源頼光みなもとのよりみつの家臣かしん「四天王してんのう」の面々めんめんでした。渡辺綱わたなべのつな、卜部季武うらべのすえたけ、碓井貞光うすいさだみつ、坂田金時さかたのきんとき、いずれ劣おとらぬ豪胆ごうたん無比むひの四人よにんでした。
 この四人よにんが山伏姿やまぶしすがたに身みを変かえて、大江山おおえやまに立たてこもる酒呑童子しゅてんどうじを見事みごと征伐せいばつし、都みやこには元もとの暮くらしが戻もどったのでした。

 それからしばらくした、ある蒸むし暑あつい夏なつの夜よるのことでした。
 この四人よにんが集あつまって酒さけを飲のんでいました。

 そのころ京きょうの都みやこでは、羅生門らしょうもんというところに、夜よな夜よな恐おそろしい鬼おにが現あらわれ、悪行あくぎょうの限かぎりを尽つくしているという、もっぱらの噂うわさでした。

 「のう、各々おのおの方がた、どう思おもわれる」
と大将たいしょう格かくの貞光さだみつが言いいました。

 「鬼おにか、それはあり得えることじゃ」
と季武すえたけと金時きんときは、そう言いって頷うなずきましたが、最もっとも年としの若わかい渡辺綱わたなべのつなだけは、むきになって反対はんたいしました。

 「まさか!鬼おには大江山おおえやまで全部ぜんぶ、退治たいじしたじゃありませんか」
 「じゃが、取とり残のこしたということがあるかもしれん」
 「だが、たしかにぜんぶ退治たいじしたはず」

 話はなしはさんざんに別わかれましたたが、
 「まあまあ、それならいっそ、羅生門らしょうもんに行いって確たしかめてみたらどうじゃ」
ということになり、その代表だいひょうに渡辺綱わたなべのつなが選えらばれました。

 立たち上あがった綱つなに、仲間なかまの三人さんにんはこう言いいました。
 「いいか、綱つなよ。本当ほんとうに羅生門らしょうもんへ行いったかどうか、証拠しょうこになる高札こうさつを立たててこい」

 外そとはいつの間まにか、生温なまあたたかい雨あめが降ふっていました。
 その中なかを綱つなは、ぽっこりぽっこり馬うまに乗のって出でかけていきました。別べつに怖こわくも何なんともありませんでした。

 そのうち、遠とおくに羅生門らしょうもんが見みえてきました。
 羅生門らしょうもんの黒々くろぐろとそびえ立たつその姿すがたは、さすがに気味きみ悪わるく、柱はしらの合間あいま合間あいまに見みえる景色けしきもなんとも恐おそろしいものでした。

 綱つなは羅生門らしょうもんに近ちかづくと、しばらく楼門ろうもんを見上みあげ、辺あたりに目めをこらしましたが、誰だれもいませんでした。

 「ふん、誰だれもおらんじゃないか。みんな噂うわさを聞きいて、ただビクビクしておるだけじゃ」
と綱つなは鼻先はなさきでそう笑わらったら、約束やくそくの高札こうさつを、コーンコーンと高たかい音おとを立たてて、羅生門らしょうもんの門前もんぜんに打うち立たてました。

「源頼光みなもとのよりみつ 家人けにん 渡辺綱わたなべのつな 約束やくそくの義ぎによりて『羅生門らしょうもん』門前もんぜんに確たしかに参上さんじょうす」

 こうして、綱つなが高札こうさつを立たてて帰かえろうとした、その時とき、綱つなは、ふと誰だれやらの気配けはいを感かんじて、後うしろを振ふり向むくと、暗くらい柱はしらの陰かげに、一人ひとりの若わかい娘むすめが立たっていました。

 「はて、いつのまに。こんな夜更よふけに、若わかい娘むすめが一人ひとりでどこへ行いくのじゃ」
と綱つなは不思議ふしぎに思おもって聞きいてみました。

 「はい、私わたしはこれから五条ごじょうの父ちちのところへ戻もどらねばなりませぬ。でも、雨あめは降ふるわ、道みちはぬかるわで、困こまっていたのでございます」
 「ほほう、五条ごじょうなら私わたしの帰かえる方向ほうこうと同おなじじゃ。それなら一緒いっしょにこの馬うまに乗のって行いかれるがよかろう」

 そう言いって、綱つなが若わかい娘むすめに手てを差さし伸のべた時とき、
 「ギャハハハハハッ・・・」
と突然とつぜん、若わかい娘むすめは鬼おにの姿すがたに変化へんかしたのかと思おもえば、綱つなの後うしろに回まわって、ものすごい力ちからで、綱つなの首くびを締しめ付つけました。

 そして、綱つなが手てをはなすと、あっという間まに、空中くうちゅう高たかく舞まい上あがりました。

 「おのれ、貴様きさまが羅生門らしょうもんの鬼おにであったか」
と刀かたなに手てをかける綱つなに、
 「アハハハハハッ、いまさらジタバタしても遅おそいわい!」
と言いう鬼おにに、綱つなは一瞬いっしゅんの隙すきを突ついて、鬼おにの腕うでめがけて切きりつけました。

 「えい!」
 「ウギャァァァァッ!」

 綱つなの刀かたなは、鬼おにの腕うでを見事みごとに切きり落おとしました。

 「むむっ、くそっ!綱つなよ、覚おぼえておれ!その腕うで、七なの日かの間あいだに必かならず取とり戻もどしにいくからな!」

 鬼おにはそう叫さけぶと、空そら高たかく舞まい上あがっていきました。

 ところで、切きり落おとした鬼おにの腕うでは、鋼はがねの様ようなゴツゴツした太ふとい腕うでで、針はりの様ような毛けが一面いちめんに生はえていました。

 その腕うでを仲間なかまに見みせると、
 「ほほう、これは凄すごい!綱つな、お主ぬしよくぞやったぞ」
と仲間なかまたちは口々くちぐちに綱つなを褒ほめ称たたえました。

 だが、綱つなはこの腕うでを七なの日間かかん、鬼おにから守まもらなければなりませんでした。
 綱つなは七なの日かの間あいだ、警護けいごを厳重げんじゅうにして、表おもてに物忌ものいみの札ふだを貼はり、家いえに閉とじこもりました。

 鬼おにの腕うでは頑丈がんじょうな木きの箱はこに入いれられ、綱つな自身じしんが四六時中しろくじちゅうこれを見守みまもりました。

 そうして、何事なにごともなく七なの日目かめを迎むかえました。

 七なの日目かめの夜よるは、美うつくしい月つきも昇のぼり、爽さわやかな夜よるでした。

 そんな夜よるに、一人ひとりの老婆ろうばが綱つなの門前もんぜんを訪たずねてきました。
 家来けらいたちは老婆ろうばに聞きくと、老婆ろうばは綱つなの叔母おばに当あたるもので、はるばる難波なにわから綱つなを訪たずねて来きたとのことでした。

 家来けらいたちは一旦いったんは断ことわりましたが、
 「綱つなに会やいたい一心いっしんで、わざわざ難波なにわから来きたのじゃから、お願ねがいします」
と老婆ろうばは必死ひっしになって訴うったえますが、それでも老婆ろうばを中なかに入いれないでいると、
 「今夜こんやのうちに会あわねば、またいつ会あえるとも知しれぬ身み、どうかこの婆ばばの願ねがいを聞きき届とどけてくだされ」
と老婆ろうばは泣なき出だしました。

 こうして老婆ろうばは、とうとう綱つなの屋敷やしきの中なかへ入はいっていきました。

 「綱つなや、覚おぼえておいでかい、叔母おばさんじゃよ。お前まえを子こどもの頃ころ、母親はは代がわりに育そだてた難波なにわの叔母おばさんじゃよ」
 「叔母おばさん?」
と綱つなが言いうと、
 「そうじゃとも。ところでどうしたのじゃ、物忌ものいみの札ふだなど貼はってあり、えらく物々ものものしいが、何なにか悪わるいことでもあったのかい」
 「いえ、別べつに」

 綱つなは叔母おばさんのことを思おもい出だせませんでしたが、それでも問とわれるままに、例れいの羅生門らしょうもんの鬼おにのことを老婆ろうばに話はなして聞きかせました。

 老婆ろうばはたいそう喜よろこんで、
 「そうかいそうかい、たとえ育そだての子ことはいえ、そのような手柄てがらを立たててくれたとはのう。うれしゅうてならんわ。ところで綱つなや、その鬼おにの腕うでとやらを、一目ひとめだけ叔母おばさんにも見みせてはくれんかのう」

 さすがに綱つなもそれだけは断ことわりました。

 「明日あすならまだしも、今夜こんやは箱はこを開あけるわけにはいかんのじゃ」
と綱つなが言いうと、老婆ろうばは悲かなしそうな顔かおをして、
 「じゃが、私わたしは今夜こんやのうちにはどうしても難波なにわに帰かえらねばならんのじゃよ。それに、たとえ鬼おにが来きても、強つよい綱つながおれば大丈夫だいじょうぶじゃ」
そう言いわれて、さすがの綱つなも心こころが緩ゆるみ、
 「それならば、ちょっとだけ」
と綱つなは木箱きばこを開あけて、老婆ろうばに鬼おにの腕うでを見みせました。

 「叔母おばさん、これが鬼おにの腕うでです」
 「ほうほう、なんとも凄すごい腕うでじゃのう。どれどれ、ちょっと触さわらせておくれ」

 こうして綱つなが老婆ろうばに鬼おにの腕うでを差さし出だした、その時とき、老婆ろうばの優やさしそうな顔かおは、あの恐おそろしい羅生門らしょうもんの鬼おにの顔かおへと変かわりました。

 「はっ、おのれ貴様きさま」
 「綱つなよ、よいか!七なの日目かめの夜よる、しかとこの腕うでもらったぞっ!ギャハハハハハッ」
 「おのれっ、はかったな!」
 「ギャハハハハハッ」

 綱つなが刀かたなを抜ぬくのも間まに合あわず、鬼おには空中くうちゅう高たかく舞まい上あがりました。

 そうして、鬼おにはしっかと自分じぶんの腕うでを握にぎったまま、凄すさまじい音おとと稲光いなびかりを残のこして、雲くもの上うえ高たかく消きえてしまいました。

 約束やくそく通どおり、鬼おには自分じぶんの腕うでを取とり戻もどしたのでした。

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解説

 謡曲ようきょく『羅生門らしょうもん』は、渡辺綱わたなべのつなが羅城門らしょうもんで片腕かたうでを斬きり落おとした鬼おにが、「時節じせつを待まちて、また取とるべし(覚おぼえておれ!近ちかいうちに必かならず取とり戻もどしにいくからな!)」と言いい残のこして虚空こくうに消きえる場面ばめんでお話はなしは終おわります。

 しかし、その後日ごじつ談だんが、鎌倉かまくら時代じだいに記しるされた軍記ぐんき『平家物語へいけものがたり 上編じょうへん(剣巻つるぎのまき)』に記しるされています。

 それが、綱つなの叔母おばと称しょうする老婆ろうばが訪たずねて来きて、鬼おにの腕うでを見みせてくれるよう所望しょもうし、心こころが緩ゆるんだ綱つなが老婆ろうばに鬼おにの腕うでを見みせてしまい「これは吾わが手てなれば取とるぞよ(しかとこの腕うでもらったぞっ!)」と叫さけんで虚空こくうへ飛とび去さっていく場面ばめんです。

 つまり、現在げんざい、広ひろく知しれ渡わたっている『羅生門らしょうもんの鬼おに』は、元々もともとは別べつのお話はなしであったものを一ひとつにしたということです。

 また、老婆ろうばと化かした鬼おにが腕うでを取とり返かえしにくる場面ばめんは、謡曲ようきょく『茨木いばらき』にも登場とうじょうします。『茨木いばらき』では、その鬼おにの名なが酒呑童子しゅてんどうじの最もっとも重要じゅうような家来けらいである茨木童子いばらきどうじとしています。そこから、本来ほんらいは別々べつべつの鬼おにであった『羅生門らしょうもんの鬼おに』と茨木童子いばらきどうじが同一視どういつしされ語かたり継つがれるようになったと想像そうぞうします。

 また、「茨木童子いばらきどうじが渡辺綱わたなべのつなに片腕かたうでを斬きり落おとされた後あと、その腕うでを取とり戻もどすために茨木童子いばらきどうじが綱つなの元もとへやってくる」という内容ないようで、渡辺綱わたなべのつなと茨木童子いばらきどうじの戦たたかいが記しるされている書物しょもつの中なかで、一番いちばん有名ゆうめいなものは鎌倉かまくら時代じだい末期まっきから江戸えど時代じだい初期しょきにかけて成立せいりつした『御伽草子おとぎぞうし』です。しかし、戦たたかいの場所ばしょは、同おなじ京きょうの都みやこですが、羅城門らしょうもんではなく一条いちじょう戻橋もどりばしです。

 それから、「大江山おおえやまの鬼退治おにたいじ」で、鬼おにの頭領とうりょうの酒呑童子しゅてんどうじと茨木童子いばらきどうじをはじめとした手下てしたたちを退治たいじしたことで名なを馳はせた、源頼光みなもとのよりみつが率ひきいる家臣かしんの頼光らいこう四天王してんのうと呼よばれる面々めんめんは、渡辺綱わたなべのつな、卜部季武うらべのすえたけ、碓井貞光うすいさだみつ、坂田金時さかたのきんときです。

 ちなみに、昔話むかしばなしでお馴染なじみの『金太郎きんたろう』は、坂田金時さかたのきんときの幼少期ようしょうきと伝つたえられています。

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 「祇園ぎおん精舎しょうじゃの鐘かねの声こえ」の有名ゆうめいな一説いっせつから始はじまる『平家物語へいけものがたり』は、日本人にっぽんじんなら誰だれしも一度いちどは読よんでみたいと思おもう物語ものがたりといわれています。『吉村昭よしむらあきらの平家物語へいけものがたり』は、原文げんぶんの雰囲気ふんいきを残のこしながらの現代語げんだいご訳やくでありながら、意外いがいなほど読よみやすいです。鎌倉かまくら時代じだいの日本人にっぽんじんの感性かんせいをうかがい知しることができ、日本人にっぽんじんの精神せいしんの根源こんげんを感かんじることができます。

 『御伽草子おとぎそうし』には、多おおくの人ひとが子こどもの頃ころに聞きいたことのある昔話むかしばなしがたくさん詰つまっています。現代語げんだいご訳やくは掲載けいさいされていませんが、原文げんぶん・挿絵さしえ・注釈ちゅうしゃくの三みっつが揃そろっているので、ほとんど読よむことが可能かのうです。上下じょうげ巻かんで渋川版しぶかわばん『御伽草子おとぎそうし』の全ぜん23篇ぺんを読よむことができます。

感想

 『羅生門らしょうもんの鬼おに』は、「“人ひとの噂うわさ”と“思おもい込こみ”はとても怖こわいもの」ということを語かたっています。

 さらに、「鬼おにというのは誰だれの心こころにも出現しゅつげんする可能性かのうせいがある」ということも語かたられています。

 噂うわさというものは、とても不確ふたしかなものです。昔むかしも今いまも誰だれかの見当けんとう違ちがいや勘違かんちがいで、鬼おにだの妖怪ようかいだのといった噂うわさは絶たえません。

 また、人間にんげんは目めで見みることができない心こころの中なかでは鬼おにを作つくることが可能かのうです。

 つまり、何なんらかの理由りゆうがあれば人間にんげんは鬼おににもなれるということです。

 現実げんじつの世界せかいでは、人間にんげんはわからない部分ぶぶんが多おおいので、鬼おによりも恐おそろしいということかもしれません。

まんが日本昔ばなし

『羅生門らしょうもんの鬼おに』
放送日: 昭和51年(1976年)10月09日
放送回: 第0087話(第0053回放送 Aパート)
語り: 市原悦子・(常田富士男)
出典: 表記なし
演出: 前田庸生
文芸: 沖島勲
美術: 三輪孝輝
作画: 三輪孝輝
典型: 幽霊妖怪譚ゆうれいようかいたん・鬼譚おにたん
地域: 近畿地方(京都府)

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 かつてテレビで一大いちだいブームを作つくった『まんが日本にっぽん昔むかしばなし』の中なかから傑作けっさく101話わを厳選げんせんしました!

 国民的こくみんてきアニメーション『まんが日本にっぽん昔むかしばなし』がDVDになりました!
 『羅生門らしょうもんの鬼おに』は「DVD-BOX第だい2集しゅう 第だい7巻かん」で観みることができます。

最後に

 今回こんかいは、『羅生門らしょうもんの鬼おに』のあらすじと内容ないよう解説かいせつ、感想かんそう、おすすめ絵本えほんなどをご紹介しょうかいしました。

 人間にんげんが追おい出だすべき鬼おには、誰だれの心こころの中なかにも住すんでいます。自分じぶん自身じしんの考かんがえや悪あく習慣しゅうかんこそが、幸福こうふくを奪うばう鬼おにと『羅生門らしょうもんの鬼おに』は語かたっています。ぜひ触ふれてみてください!

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